底力を発揮


こちらでも紹介はしたのですが、
今、毎週土曜日の熊日の夕刊にコラム載せています。
題して「一筆」
16071704折角なので、
それなりに熊本地震を記憶に残しておく為にも
こちらでも4月23日(土)に掲載された内容を紹介します。
内容は前向きな気持ちを込めてのものです。

最大震度7を記録した
4月14日の地震が前震、16日未明の地震が本震だったとは・・・。
予想できるものではありませんが戸惑いと不安が増すばかりです。
前震のあと一日あって落ち着いたかと思った矢先の本震。
私は緊急事態対応のため会社のデスクにいた時のことでした。
突然の緊急地震速報と共に身の危険を感じるほどの激しい揺れ。
あらゆるものが倒れ落ち恐怖感でいっぱいです。
長い揺れがおさまったと同時に情報収集にあたりますが停電。
放送局はそれでも即時復旧体制が取られるはずですが
テレビスタジオは機能しない状態に陥りました。
16052100こんな経験はもちろんありません。
しかしラジオの強制放送は可能とのこと。
激しい余震が続く中、
真っ暗なスタジオで原稿に懐中電灯をあてながら、
身の安全のはかり方や津波に対する注意喚起などを伝え続けていました。
16052103前震の後に片付けを終え、
気持ちを切り替え始めていたところの本震。
そしてその後も続く余震。
被災している全ての人の心が折れてもおかしくない程の事です。
ここは支えあうしかありません。
飲食店を営む友人達が本震の翌日した行動に再び力を貰いました。
それは店内の復旧よりも店前での炊き出しを優先させたこと。
16052102「何故か?」と聞くと「優先順位」なのだそうです。
お店を片付けても開店には到底至らない。
なら、
ある食材を使って被災者を少しでも助けることに力を使おうと考えたそうです。
本震から一週間。
身体も心も限界を超えていてもおかしくありません。
ただ、
強い地元愛が自慢の熊本。
優先順位をしっかり決めて底力を発揮する時です。


2つのコメントがあります

南区の肉じゃが

熊本県民は強かね・・・・母が 体調壊して入院した(一週間で退院しましたが) 
熊本城の下の病院までは車で行けました。
家具を固定するための器具を購入するので 旧浜線のお店まで行けました。
実家にも 毎日通ってます。
でも それ以上の所には行けないのですよね。
頭で思っている事と、心が感じる事の 差が大きいのかな?
こがんことじゃいかんとよね。もう少し強くならなん。
自分がこんなに デリケートだとは 思わなかった。
熊本城の一部を見たら・・・車の中で泣いてしまった。
「あれは何?私の知っている熊本城じゃないもん。私の知っている熊本城は
威風堂々としてたもん、私 未だ「昭君の間見てないのに」と
訳の分かんない事言ってました。

返信する
キムカズ

気持ちの方も徐々になんですよね。
熊本城も必ず復興しますよ。

いろいろ大変ですが
前向きにがまだしましょう!

返信する