5月28日(土)
熊日夕刊に出稿した一筆です。
写真に併せて一部違いますが是非お読みください♪
『行きつけの赤提灯』
カウンターのみで10席程度。
店の広さは4坪ほどの夫婦で営む赤提灯。
常連客が顔を揃え、
袖刷りあうも何かの縁で、
時には初対面の方とも和気藹々。
私にとってはとても居心地がよく
今じゃすっかり行きつけです。
震災で家が被災し、知人の家に身を寄せての避難生活。
最近になって物件が見つかったそうで引越しをしたとか・・・。
一方、街中にある店は持ち堪えたものの
ライフラインの復旧が追いつかず止むを得ず休業を余儀なくされました。
じっとはしていられず
ポリタンクの水を使いながら営業を再開させ、
今は通常営業に戻っています。
「焼鳥は焼くけど、やきもちは焼かね~よ」
「つくねはつくんね~」が口癖(笑)。
本当に気が向かないと作らない幻のメニューです。
今じゃ「パイプラインが復旧した!」って喜んでいます。
「それじゃ石油が出てくっど!」って突っ込む方も大変です。
※ このお店の幻のつくねです!
亡き父である先代からの常連で、
県外からのお客様がお見舞いに来られていた。
さすがの店主も恐縮気味。
私の懐中電灯を使って原稿読みをしたという話も聞いて、
役に立てばとライト付きのライターまでくださった。
人の優しさに触れてジンときます。
※ これが頂いたライターです。
人からしか得られない安心と勇気。
笑顔が見られただけでも良かったという気持ち。
今はそんな心のドラマが溢れているのだと思います。
熊本の灯り、
街の灯りは途絶えることがないと確信した。