4月から連載している
5月7日(土)の熊日夕刊の一筆から・・・。
「人気温泉誕生の秘話」
今熊本はどこも逆境と直面しています。
震災の影響で客足が激減してしまった黒川温泉も間違いなくその一つにあたります。
人気温泉と呼ばれる存在となった黒川温泉。
その歴史を辿ると
そこには街の危機感から生まれた人と人との結束と挑戦の証が存在する。
以前、取材をきっかけに黒川の方から聞いて感動し、
何かこれからの熊本の復興に向けて一つのヒントになるような気もしています。
山間部に位置し交通の便も良いとはいえなかったかつての黒川温泉。
客足は伸びず、多くの悩みを抱え、
お世辞でも人気とはいえない温泉街だった。
森林や川などの景観とマッチした露天風呂に一人の宿主が着目。
これは癒しを求める温泉客の反応もよく、
やがて他の旅館も露天風呂を次々と造り始めていったそうです。
しかし、
黒川温泉街の旅館の中には
どうしても露天風呂を造ることの出来ない宿が数軒あった。
ただ、
黒川の考えは一軒の繁盛宿を生むのではなく温泉街全てが一つの宿、
街の通りは廊下で旅館は客室という共同志向が基本。
そこで、
当時露天風呂のない宿を救うため誕生したのが、
結果黒川人気を高めることになった入湯手形だったそうです。
黒川温泉の風呂ならどこでも自由に楽しめるという手形。
まさに逆境からのアイデアが
更なる街の活性化に繋がった逸話となっています。
今、熊本は何かを試されているのかもしれない。
新たな連帯意識を生み、
復興後の熊本が更なる発展と魅力ある地になる為には…。
チーム熊本で挑んでいくしかないような気がしています。
支え合いと連帯ですね!
附則ですが
今、黒川温泉では
そんな入湯手形誕生30周年を記念してのキャンペーン中です。
クジ付きの入湯手形や特典満載。
なんかいいっすよね!
来年の3月31日まで!
是非!お出掛けにのきっかけに!
私もゆっくり温泉入りたいっす。