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頑張ってください

私は以前、

「頑張ってください」という言葉を

あまり好んで使っていない時期がありました。

何故なら、

頑張っている人に「頑張って」というのは

いささか軽くとらわれてしまうのではないか…。

逆に余計なプレッシャーを与えかねない気もする。

「頑張ってください」という言葉に

自信が持てずに

安易に使うことを避けていたのです。

ちょうど10年前のことです。

「再起不能」といわれた怪我をし

社会復帰も果たせず、

長い間入院生活の日々を過ごしていた時、

多くの仲間やその状況を知った方々から

たくさんの「頑張ってください」の言葉を

いただく立場になりました。

そして、

私はその言葉で勇気をもらい素直に頑張れたのです。

私の考えていた

「頑張れ」とは何が違っていたのか?

それは、

いただいた「頑張れ」という一言一言に

それぞれの真剣な思いが

込められていたからに尽きます。

同じ言葉でも

その言葉に思いを込めることで相手にはしっかりと伝わる…。

誤解は生まない。

分かっていたようで分かっていなかったこと。

本当に大切なことを教えていいただきました。

「言葉は生きもの」

「言葉には魂がある」

私は後輩達によく話します。

言葉は、

相手を傷つけることもあれば

一方で

相手に大きな勇気希望を与える力も持っている。

それだけに

「言葉」は本当に大切に丁寧に使わなければならない。

遅ればせながら、

私も人から教え気付かせていただき、

「頑張ってください」という言葉に

自分なりの思いを込め、

使うことに抵抗もなくなりました。

改めて、

私のこれまでの思い全てを込めておくります。

被災した方々、

救助や復旧に尽力している方々、

自分に何ができるのか探し実行している方々、

全ての人々に

「頑張ってください」

「頑張りましょう」と伝えます。

また、

人の言葉を借りますが

感銘を受けたので私も使います。

私の「頑張る」「顔晴る」でもある。

晴れやかな思いになれる状況では

到底ないのも分かっているつもりですが、

連日の災害報道の中、

曇った思いより

前向きに上を向いていきましょうという気持ちを込めて

自分は「顔晴る」ことも忘れない。

そして

頑張っている人たちには「顔晴ってください」

という思いも

併せておくりたいと思います。

来週火曜日は番組でお会いしましょう。

キムカズ

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キムカズ