熊本地震の本震と呼ばれる大地震。
前震から約28時間後の
2016年4月16日の未明の発生。
地鳴りと共に襲った大きな揺れ・・・。
まさかの事態にただただ恐ろしかったの一言です。
私は泊まり勤務だったので
震災直後ラジオスタジオに飛び込みました。
前震(ぜんしん)という言葉も
本震(ほんしん)という言葉も初めて知った言葉でした。
前震よりもエネルギーの高かった本震。
そして止まない余震。
停電状態の中、
懐中電灯で照らしながらの原稿読みでもありました。
スタッフ、中継車、機材、物資などが熊本に集結です。
日本全国で起こりうる
甚大なる自然災害報道に対応するため
非常事態でするべきことが
依頼のない中でも局間で決まっているのです。
どこからでも聴かれる「一歩一歩の復興と復旧」。
歩みの早さも幅も
人それぞれ、場所によって違いがあります。
熊本地震直後の阿蘇神社。
壊滅的な被害を受けた
楼門や拝殿を目の当たりにした時は足がすくむ思いでした。
楼門や拝殿のあったところは更地となっていますが
奥にある神殿は残っています。
神木のような大木も力強くそびえています。
完全復旧には
まだまだ時間が必要なのですが
復活への時間が止まってはいないようです。
白川にかかる阿蘇大橋をのみこんだ土砂崩れ。
熊本と大分を繋ぐ
国道57号線やJR豊肥線も完全に寸断されてしまいました。
自然災害の凄まじさを見せつけられているようです。
土砂崩れを起こした山の斜面の工事。
阿蘇大橋やJR豊肥線の再建作業も進められていて
2020年度中の再開を視野に
今もなお着々と工事が休みなく行われています。
熊本地震で工事が中断していた
天草と三角に掛かる
新一号橋のループの頂きの部分です。
「がんばろう熊本」
この一言でも大きな絆を感じた気がしていました。
無事に新一号橋も開通し
「天城橋(てんじょうきょう」という名前も付いています。
新たな天草の玄関口も誕生しました。
橋を渡るだけでもなかなかの爽快感がありますよ。
小天守閣は宙に浮いた状態。
よく言われていることですが
復旧・復興中の今の熊本城を見ることも貴重なことです。
今は石垣の復旧に時間が費やされているようです。
これを眺めながら
熊本県民は復興のシンボルとして勇気をもらっています。
まだ・・・なのか?
もう・・・なのか?
これは本当に被災者一人ひとり受け止め方が違うはずです。
言えることは
それでも大好きな熊本から離れたくはない。
将来の熊本のためにも
熊本の子ども達の未来のためにも
個々でできることに向き合い歩みを進めていくしかない気がしています。
そのためには
あの時の経験と記憶を風化させてはいけない・・・。
私も私なりに思いを寄せ
まずは熊本の今を伝え続けていきたいと考えます。