こちらでも紹介はしたのですが、
今、毎週土曜日の熊日の夕刊にコラム載せています。
題して「一筆」。
それなりに熊本地震を記憶に残しておく為にも
こちらでも4月23日(土)に掲載された内容を紹介します。
内容は前向きな気持ちを込めてのものです。
最大震度7を記録した
4月14日の地震が前震、16日未明の地震が本震だったとは・・・。
予想できるものではありませんが戸惑いと不安が増すばかりです。
前震のあと一日あって落ち着いたかと思った矢先の本震。
私は緊急事態対応のため会社のデスクにいた時のことでした。
突然の緊急地震速報と共に身の危険を感じるほどの激しい揺れ。
あらゆるものが倒れ落ち恐怖感でいっぱいです。
長い揺れがおさまったと同時に情報収集にあたりますが停電。
放送局はそれでも即時復旧体制が取られるはずですが
テレビスタジオは機能しない状態に陥りました。
しかしラジオの強制放送は可能とのこと。
激しい余震が続く中、
真っ暗なスタジオで原稿に懐中電灯をあてながら、
身の安全のはかり方や津波に対する注意喚起などを伝え続けていました。
気持ちを切り替え始めていたところの本震。
そしてその後も続く余震。
被災している全ての人の心が折れてもおかしくない程の事です。
ここは支えあうしかありません。
飲食店を営む友人達が本震の翌日した行動に再び力を貰いました。
それは店内の復旧よりも店前での炊き出しを優先させたこと。
お店を片付けても開店には到底至らない。
なら、
ある食材を使って被災者を少しでも助けることに力を使おうと考えたそうです。
本震から一週間。
身体も心も限界を超えていてもおかしくありません。
ただ、
強い地元愛が自慢の熊本。
優先順位をしっかり決めて底力を発揮する時です。